
アントシアンという色素があります。🌸
チューリップの赤い花の色や、ブルーベリーの果実の青い色、ブドウの果皮の紫色、ヤマモモの果実の赤い色などがこれにあたります。🌈
植物の持つ色素で布を染めるということが草木染として広く行われていますが、アントシアンも例外ではありません。🍃
しかし、このアントシアンはとても色鮮やかであるにもかかわらず、うまく布を染めないとされてきました。🌀
特に赤い色を染め出すのは難しいとされています。🔴
また、布に関しては絹などの動物性繊維ではまだ染まるが、木綿などの植物性繊維を染めることははるかに難しいとされてきました。🧵
そこで、私はこの一年半ぐらいの間、前出のヤマモモの赤い実の色で絹及び木綿を染めることにチャレンジしました。✨

最初はなかなかうまくいかなかったのですが、最終的に布をアニオン化剤という試薬で処理することにより、比較的うまく染めることができるようになりました(写真参照)。📸
アニオンというのはマイナスイオンのことで、布をマイナスイオンで処理してマイナス電荷を布に与えてやることによってうまく染まるようになったということです。⚡
つまりこれはヤマモモの赤い色素アントシアンが染色液中でプラス電荷をもつことからの発想で、プラスのアントシアンがマイナス電荷をもった布によくつくということです。🔁
このことによりヤマモモの実の赤い色による染色がうまくいくようになりました。🍒
という風に書くとすべてを私が成し遂げたように聞こえますが、実際に私がやったことなどほんのちょっと、極端なことを言ってしまうとこれまでわかっていたことをヤマモモ実に適用したに過ぎないことになります。😅
さらに、染色後の安定性にまだまだ問題があります。🔍
特に洗濯すると色が極端に落ちます。🫧
このように問題点はまだありますが、ここまで来るまでに随分と苦労しました。🌱
今後はこのような問題点を解消するために少しずついろいろなことを試みていくつもりです。🌿✨
~~ お知らせ ~~

11月16日 13時より,てくばり感謝祭の催しで「野鳥鳴き声クイズ」を行います。興味のある方は是非ご参加ください。🐦
ヤマモモ実染色左:シルク 右:木綿

閑居博士のひとりごと。 第64回
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てくばり感謝祭。「ハクセンシオマネキ ごはんはどうやって食べるの?」講演会開催
てくばり感謝祭沢山のご来店ありがとうございました。😊
8年ぶりの開催となったてくばり感謝祭 おかげさまで、常連さんご新規さん含めて沢山のゲストの方がご来場をされ、アットホームな時間を、てくばり仲間のみんなとともに過ごすことができました。🏠






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