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▲お客様宅で見つかった、エアコン配管の穴あけ位置。水切り(金属部分)が大きく切られていました。
こんにちは!
先日、お客様から「エアコンの取替工事」をご依頼いただき、作業に伺ったときのこと。室外機の配管を外してみると、思わず声が出てしまいました…。写真のように、家の大事な“水切り”という構造物のど真ん中を切り抜いて、穴を開けてあったんです。
経験が浅い業者さんが陥りやすい想像エピソード
実は、エアコン工事の経験が少ない業者さんや慣れていない方が工事をする場合、
室内側から穴を開ける際に「外壁のどこに出るのか」がイメージできなかったり、外側の構造物までしっかり確認しないまま作業を進めてしまう、ということが想像できます。
例えば――
「室内側から“ここなら大丈夫そうだな”と穴を開けて、いざ外へ出てみたら、ちょうど水切りや庇の真ん中に配管が出てしまっていた…」
「家の構造を知らずに急いで作業してしまい、外の大事な金属部分やサッシ、柱に干渉していたことに、あとから気づいた…」
さらに、家の柱や大事な構造材に誤って穴を開けてしまう事例もあります。
「うっかり壁の中にある柱の部分に穴を開けてしまい、家の耐震性に影響が出てしまった」
「重要な構造材を切ってしまったことで、後々家の修繕が必要になった」
こうした失敗談は、業界でも時折耳にすることがあります。
経験が浅いうちは、“家の中から外を立体的にイメージする”ことが難しいことも多く、確認不足による施工ミスが起きやすいと言えます。
さらに怖いのは「気付かず放置される」こと
もう一つ怖いのは、建築のことに詳しくない施主様の場合、こうした穴あけ位置のミスや構造物へのダメージに気付かず、そのまま長年放置されてしまうケースが少なくないという点です。
一見、エアコンがちゃんと動いていれば「問題ない」と思われがちですが、
実は、水切りや柱・構造材を傷つけたまま放置すると、
- 見えないところでじわじわと雨水が侵入し、雨漏りのリスクが高まる
- 木部や構造材が少しずつ腐食・劣化していく
- 長期間放置されることでシロアリ被害や家全体の耐久性低下につながる
など、将来的に大きなトラブルに発展することがあります。
「もっと早く気付いていれば…」という後悔につながることも少なくありません。
水切りや柱を切ることのデメリット・リスク
本来、水切りは「壁に伝った雨水を、壁内や木部にしみ込まないよう外に逃がす」ための重要な部材です。
また、柱や構造材は「家全体を支える役割」を持っています。
これらを切ってしまうと…
- 雨漏りリスクが高まる
- 壁や木部の腐食・劣化が進む
- シロアリ被害の原因になることも
- 家の耐久性・耐震性が落ちてしまう
- 修繕や補強が必要になり、余計な出費につながる
といった大きなデメリットがあります。しかも、一度切ってしまった水切りや柱は、そう簡単には元に戻せません。
驚きの現場に、思わず絶句…

現場でこの状態を見たときは本当に驚きました。お客様ご自身も「え、そんなことになってるの!?」とビックリされていました。
当店のこだわり「事前確認」と「安心施工」
当店では、
・水切りや庇(ひさし)、窓の位置などを事前にしっかり確認
・家の構造や材質を見て、配管ルートを工夫
・柱や構造材の位置も必ずチェック
・できる限り建物に負担をかけない穴あけ位置を選択
・必要に応じて補強や防水処理も徹底
といった「ひと手間」を惜しまず、安心・安全なエアコン工事を行っています。
大切なお住まいを守りながら、快適な暮らしをサポートできるよう心がけています。
まとめ
エアコン工事は“ただ付けるだけ”ではなく、おうち全体の耐久性にも関わる大事な作業です。
「どこに穴を開けるか」「どんな経路で配管を通すか」…こうした細かなポイントが、10年、20年後のお住まいの安心に直結します。
当店では、こうした見えない部分にも丁寧にこだわり、安心・安全な工事を心がけています。
エアコンの取付をご検討の際は、お気軽にご相談くださいね。
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