アンクルハットの秘密の部屋 第10話『今回のテーマは「我家のタイムマシン」です。』

今回のテーマは「我家のタイムマシン」です。

　こんにちは、アンクルハットです。今回のテーマは「我家のタイムマシン」です。

　私はこちらに移住してくる前に３５年間撮りためたビデオテープをデジタル化しました。大きな段ボール箱に入れて納戸で保管していたビデオテープは既にかなり劣化していました。プレーヤーで早戻しするとプツンと切れてしまうものもあり、その度にカセットを開いてセロテープでつなぎ、指でくるくると巻き戻して修理しました。プレーヤーとパソコンをデジタル化用のアダプターを介してつなぎ、パソコンにデータを取り込みました。アダプターの値段は３０００円くらいでしたので、業者に作業を依頼する１本分くらいの費用で済みました。それを使って１００枚のDVDを作成し、自分用の他に３人の子どもたち用に3セットダビングしました。とにかく根気のいる作業で、それをやり遂げた時の達成感はひとしおでした。（写真：我家のタイムマシン）

　さてこの夏、私の甥と姪が我家に遊びに来てくれました。我家のDVDの中に彼らがまだ幼児の頃の映像があったので見せてあげました。彼らは自分たちが子どもの頃の映像が存在するとは夢にも思っていなかった様で、その驚きと喜びの表情はとても印象的でした。きっと自分たちが考えていた以上に家族に愛されて育ったことを実感したことでしょう。

　私が若い頃、自分が撮影した家庭の様子の映像を観ると「何故こんな何の変哲もない光景ばかり撮影していたんだろう？」と思ったものですが、３５年の歳月を経てその映像を観るとどの瞬間も輝いて見え、何一つ無駄なシーンはなく、タイムマシンに乗って懐かしい時代に戻っているような気分になりました。

　と言うことは、今現在何気なく過ごしている時間も記録しておいて数十年後に観たらきっと輝いて見えるような貴重な時間なのではないでしょうか。一度しかない人生の今という時間を大切に生きたいものです。

　甥と姪にDVDをダビングして送ったら昨日姪から「おじさんのタイムマシンが届きました！」と家内のスマホのLINEにお礼のメッセージが入りました。一念発起して「我家のタイムマシン」を作って良かったなと思うアンクルハットでした。ではまた。

アンクルハットの秘密の部屋 第10話